クリニックが電子化する本当のメリット
2019年5月15日
日本には、約100,000クリニックがあります。
現在、電子カルテが何クリニックで利用されているかご存知でしょうか。
約35%。電子カルテを利用しているクリニックは、約35,000クリニックと言われています。
多くのクリニックは、紙カルテで運用しています。
ただ、電子カルテ率は年々高まっています。
その利便性に加え、医療費削減、臨床レベルの向上、地域包括システムの推進等、電子化の流れは加速しています。
望むと望まざると、電子化という波は日本全国に既に流れています。
この流れは、誰も反対する話ではありません。
ただ、電子化するにあたって、一番大切なことは、実際に使うクリニックのメリットです。
クリニックにとって、一体どんなメリットがあるのでしょうか。
先生方は、クリニックで非常に多くの業務を行っています。
開業した先生方は、医師という役割に加え、経営者という役割も担います。
勤務医時代は診療に多くの時間を費やすことができましたが、開業後は診療に加え、スタッフマネジメントや経営を担う必要があります。
限られた時間の中で、果たすべき役割が大きくなり、ほとんどの開業医の先生方は忙しい日々を過ごしています。
先生方がクリニックで実施している業務は、2つに分類できます。
「人にしかできない業務」と、「システムでもできる業務」です。
患者様の満足が高くなるのは、「人にしかできない業務」です。
近年、目覚ましいテクノロジーの発展により、機械やシステムが対応できる領域は増えています。
テクノロジーの進化により機械やシステムに任せることができることは、どんどん任せてください。
そこで空いた時間は、先生にしかできないことに使うことを意識してください。
電子化することで、人にしかできない仕事に注力できる環境を作ることができ、患者様の満足度を最大化できます。
これがクリニックが電子化を進める本当のメリットではないでしょうか。